ついに子供都市出現!!!

kanazawa21coc2005-03-19

とうとう3月19日。子供都市計画研究所の約半年間にわたる滞在制作の集大成を見せる日がやってきました!スタッフはほとんど夜通しで、徹夜のまま展覧会の開館準備を行います。今回も美術館のクルーズクルーのスタッフや、作品操作スタッフなど、たくさんのサポートスタッフに協力していただき、スタッフだけでも約80人。この人数だけでも、規模の大きさが分かります。スタッフが集まったら、研究所からそれぞれのパビリオンが外に飛び出し、美術館を包囲し始めます。子供都市は美術館の広場に、3つのゾーンをつくりました。トらやんゾーン、マンモスゾーン、テレビゾーン。それぞれのゾーンの名前は、そこにある特徴的なパビリオンから命名。20個のパビリオンがあちこちに点在しているのです。そしてその3つのゾーンをつなぐ形で、美術館のまわりをぐるりと走る子供都市鉄道が走ります。異なる大きさの展示室を内包し、美術館全体が都市構造を持つまるびぃこと金沢21世紀美術館を、バラックのようなパビリオンで構成されている子供都市は乗っ取るのです!
13時オープニングイベントは「ようこそ子供都市へ」。珠洲実業高校の吹奏楽部による演奏からはじまりました。

美術館の周りを行進しながら、そしてそれぞれのゾーンで演奏をします。いきなりのハプニングでお客さんも何事かと、バンドの後について、ぞろぞろと列が出来てきます。よ〜くみたらトらびぃやのびアニキ、美術館スタッフもついつい顔を出すほど。バンドが戻ってきたら、担当学芸員の黒沢さんとヤノベ子供都市長によるあいさつ。半年に亘る滞在制作のこと、子供都市計画のことを説明し、つい今日までヤノベさんが手がけてきた、21個目のパビリオンであり、子供都市のシンボル・モニュメント『ジャイアント・トらやん』の公開!ヤノベさんが、観客を促して誘導し工房内に入ると、白い幕が上から下ろされ、その手前にはなにやら黒い大きな物体が見えます。これは足の裏・・・?そして幕の背後には、とてつもないものが登場するといわんばかりの雰囲気も放ちます。これから何が起こる!?観客もぎゅうぎゅう詰めに入り、いまだかつてこんなに工房に入ったのはミュージアムクルーズの子供達以来で、さらに上回るほどの人・人・人。

白い幕からはオープニングの映像がはじまり、パフォーマンスユニットあわ屋の二人による映像とライブパフォーマンスが行われます。しかしすごい人で、あわ屋もなかなか自分の立ち位置をとれないほど。そして背後から「トらやーん」と呼ぶ声が。とともにいきなり下ろされていく幕。その後ろから現れたのは子供都市のシンボルモニュメント。お客さんも想像以上の大きさにビックリしながらも、大喝采。『ジャイアント・トらやん』の後ろに待機していた長田町小学校の子供達が、ゆけジャイアント・トらやんの歌を練習して歌ってくれました。『ジャイアント・トらやん』の開眼式も無事終わり、子供都市誕生。そしてパビリオンが運転開始します。
マンモスゾーンでは氷づけされた『マンモス・パビリオン』がお目見えし、透き通った氷の中からうっすらと姿をみせています。氷の美しさとマンモスが詰まっている驚きとで子供達も目が離せない様子。これから3日間の間でどこまで融けて、その姿をあらわすのでしょうか?

ようやくその全貌を披露した子供都市。しかしその出現はたった3日間、その存在を目の当たりにすることが出来る人はどのくらいいるのでしょうか?