これがジャイアント・トらやんや!

kanazawa21coc2005-01-26

今日も各自の仕事をこなす子供都計画研究所。午前中から原田さんと邦仁くんは新しいパビリオン金沢城の調査で外回りに。
工房では村岡さん奥田さんがトらやんヘッドを引き続き塗装し、金子くんことのびアニキが撮影を再開しました。そんな中、ミュージアムクルーズで中学校の生徒たちが研究所に来所。次から次へと降ったように中学生が押し寄せます。工房の雰囲気と、のびアニキのパフォーマンスで中学生は興味津々。いろんなことを聞くので、村岡さんがクルーズクルーのように対応します。研究所のこと、子供都市計画のこと、トらやんのこと。そしてのびアニキを紹介します。すると、のびアニキが今やっている撮影中のパフォーマンスについて説明し、中学生には大ウケ。二人の説明の掛け合いはとてもスムーズでスタッフも見守りました。
そんな中半透明のシートの中ではひっそりとGTRY計画は進行しています。見えないながらも、どうやらヤノベさんがなにかを制作中。送風ダクトが運転し、その先には粉雪のような発砲スチロールの粉が溜まっています。どうやら発砲スチロールで形作ってやすっている模様。しかし何をどのようにかはわかりません。そしてGTRY計画のヤノベさんの右腕の福島さんが何度もブースに入ったり、出たり。どうやら二人でミーティングを行いながら作業の繰り返しているようです。二人の同行を張っていましたら、福島さんのパソコンからジャイアント・トらやんの図面を発見。撮影に成功しました!3Dで描かれた、ジャイアント・トらやん。これが実物となって金沢にあらわれる!
そして「マフラヴ・プロジェクト」ただいま40m。研究所からまるびぃまで到達。これから直径112.5m、円周350mのまるびぃに挑戦です。


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 「トらやん物語」第3話(最終話) ヤノベケンジ
数週間後、再び実家に寄ると父の顔が明るい。「けんじ、ちょっと見てくれへんか?」トランクの中から取り出してきた「けんちゃん人形」はひどい有様になっていた。バーコードカツラを不器用にかぶせられ口元にはヒゲがはりつけられていたのだ。「『なにわのトらやん』や!」名前も変わったようだ。しかしこれには少し安心した。
ところが演じはじめると驚いた事にあんなに違和感のあったダミ声が不思議と馴染んでいたのだ。起死回生。その言葉が浮かんだ。
まだ演技はぎこちないが楽しげにポーランド民謡(どこで覚えたのかは今だに謎である。)を歌う父の姿に微笑まずにはいられなかった。
しかしこれが父の暴走の始まりだったと思い知らされるにはまだ何年かかかることになる。