スタンダ設営

kanazawa21coc2004-12-29

今日から美術館もお休み。がしかし、展示の入れ替えがあるので、中は休みなしです。ずーっと工房に埃にまにれながら展示されていたスタンダも館内にお引っ越しです。
朝からの作業のため、7時半にみんなで朝ごはんをたべ、搬入隊は8時から早速作業を行います。しかし今日はあいにくの雨。雨に打たれながら、スタンダの部品やパーツをユニックとバンに積み込みます。ヤノベさん自らユニックを操作し、搬入口まで運転します。そして午前中展示業者をお願いしたので、一緒に荷物を運び込みます。事前に収蔵庫にいれた頭と台座も展示室へ。
スタンダが置かれる部屋は光庭のなかにガラス張りの展示室があり、360度見渡せ、入れ子状になっているところです。しかも展示室の空間があまり大きくないので、入り口の幅がなんと89cm。実はスタンダがギリギリのサイズなんです。業者の方々が、ハンドパレットを何度も何度も切り返してなんとか入りました。
まずはスタンダの設置位置を決め、そこにさっき通したスタンダの下半身をおきます。何度もチェックしてアンカーボルトを打ちました。そしてそのあと足の下に台座を置くため、下半身の一部をチェーンブロックで持ち上げて、台座をはめ、下ろしていくのですが、ボルトの位置がなかなかあわず、簡単にはいきません。ようやく入って安心したのもつかの間。どうやら真正面からみると多少ずれていることが判明。もう一度下半身を動かして決定します。なかなか一筋縄ではいきません。そして台座の半分と、操作盤をセンターに配置し午前の作業は終了。展示業者の方がいなかったら、スムーズにいかなかったことでしょう。
午後は、頭や胴、手足などのパーツをつけていきながら、動作実験。左手のおさまりがなかなかうまくいかず、実験を続けます。またヤノベさん自ら照明の位置確認と取付けを行います。アーティスト自らここまでやるなんて!!すごすぎです。そして大場さんと新谷はスタンダの基となったチェルノブイリの写真を配置。途中で黒沢さんも参加。詳しいことはここでは書けませんが、貴重な体験をしました。
スタンダはどこからでも見ることができ、またガラスの反射でスタンダが何体も見えたり、そして、近くから見るのと、光庭から見るのと、通路から見るのでは印象が異なり、とても面白い展示です。ヤノベさんもいろんな読み替えができると。午前中手伝ってもらった業者の方たちも、興味津々でスタンダの様子を見に来ているほどです。夜も真鍮の台座を磨いたり、長瀬さんがつくるスタンダと太陽を連動させる配線を実験します。途中通路の照明が消え、展示室のみのライトアップのなか立ち上がるスタンダ。一同、いいなあと。たった8分ほどの一瞬の展示でしたが幻想的かつ、アルミの無骨感が際立ってよかったです。その後明るくなっても、実験は続きます。照明のタイミングや、点滅できるかなど、長瀬さんがプログラミングして調整します。途中マンモスプロジェクトのヤノベさんの右腕、伊藤さんが来所。スタンダの設置を見に来られました。そしてヤノベさんとマンモスプロジェクトの打ち合わせ。今日一日にいろんな仕事をこなすヤノベさん。」

さてさて、研究所のみんなは・・・キャラクターづくりは吉田さんによってぐるっとファスナーが取り付けられ、邦仁くんによってガイガーカウンターなど細かい部分にまで作業されていきます。とらびぃもかわいらしい感じ。ゆるキャラになれるのか!?夜には槻さん、薮さん、畑本さんも現れ、一丸となって作業!
17部屋のメンバーはパネルにジェッソと塗っていき、着々と下地の準備を行います。原田さんはテレビ塔の足の部分を組み立てていき、まやちゃんはトらやんのアニメーションを着々と描いていきます。
最後にですがなんと今日は北国新聞に子供都市計画の記事が載りました!『トらやん・ヘッド・トレイン』がメインでトらやんテレビまつりも予告して頂きました。メディアでも注目を浴びているこの『子供都市計画』。これからもどんどんやらなくては!!!